ナゾトチさんの珍妙な冒険9後編「通報されました」

浮御堂とグロ

こんにちは、ナゾトチさんがお送りしますのは、冒険の記録です。

この記事(ナゾトチさんの珍妙な冒険9前編「琵琶湖冷たすぎ!!」)の続き。

通報されたことを書かないといけない。

2日目午後

1泊して、ジョギングして、琵琶湖に入って、疲れて帰ってきて、ウトウトしたら12時になっていた。田舎らしく放送設備が整っておりエーデルワイスの曲が時間を教えてくれるので『じっとせずにどこかに行かなきゃ、友達作らなきゃ。』という気になるのです。

浮御堂

志賀から堅田に向かいます。目的は買い物と町のリサーチ。
愛車カブリエラで移動するのですが、寒い。琵琶湖に入ったダメージをうけていて風邪をひきかけている。

私はキャンプ先に友達を作ろうと思っているのです。しかし、どこに行って何をすべきか分からない。とにかく町の情報を知ることから始めているところ。
まずは観光名所に行ってみた。堅田一の名所と言えば浮御堂(うきみどう)。なんとなく存在を知っていたけど初めての拝観です。

浮御堂

拝観料は300円。
もっともっと琵琶湖にせり出しているイメージを持っていたけど、湖岸から10歩くらいしか離れていない。
お堂には沢山の仏像が安置されてて趣がある。
私は京都市在住で寺社仏閣に関しては目が肥えていますから建造物それ自体に対しては『大したことねぇなぁ。』って思うわけです。が、琵琶湖からの風がすごく気持ちいい。沢山のヨットが帆を立てていて優雅です。
『いい日だな。』って思った。

浮御堂とナゾトチさん

また、近くの神社ではお祭りが行われていて子どもたちが賑やかでした。

神輿

この辺りは駅から離れており中心地じゃなくなっているけど、古くからの街って感じで好むところです。もっと探検したい。

堅田駅前のアル・プラザ

リサイクルショップに寄ってみて、堅田駅に行く。
駅前にショッピングセンター(アル・プラザ)がズドンと建っているターミナル系の駅でした。商店街はない。

原付きがスムーズに止められることもあり、アル・プラザに入ってみた。
風邪っぽくてヘトヘトに疲れててフードコートで休憩しました。これが駅を観察するのにはちょうど良かったです。

アルプラザ堅田フードコート

『どうやったら友達を作れるのだろうか?』と考えつつ、疲れを回復させることに専念しました。
『わざわざキャンプしにきて、町に出てきて何してんだ。』とも思った。

1時間弱たたずんで、周辺を歩き、買い物し、志賀へと戻る。

近所のCafe

謎の土地から徒歩6分くらいの場所にCafeがあるんです。そこに行こうと狙っていたのですが、なんと臨時休業。

しかしこれはラッキーだった。Cafeでゆっくりたたずんでいたら大変なことになっていた。

ナゾトチさん vs 謎の隣人

謎の土地へ帰る角を曲がると、パトカーが目に入りました。2台も来てる。
『わぁ、事件が起きている!』って思った。
そして、『事件の当事者は俺だな~。』って感づいた。緊張が走る。

現場には警察官2名、近所に住んでるおばあさん、初老の男性、中年女性がいたのです。
私は警察官に喋りかける。「スイマセン、何かありましたか?」
「所有者の方ですか?」というやり取りから、土地の所有者情報と、野外活動をしている旨を説明し、免許書の提示を求められた。「家出の可能性もあるので、」なんて言われながら無線で照会されて身元確認が行われた。
クレイジーですが、特に指名手配はされていない。

この間、私が思っていたことは『写真撮りたいなぁ~。』ってブロガー魂。
でも、当事者だから無理だった。

私の身元がハッキリすると警察官は「帰ってきてもらえて良かったです。」とか「現場を見たところただのホームレスではないと思いました。」とか「楽しそうですね。」とか好意的。
警察官は2人とも若くてアウトドア活動に対しての感度が高く「面白い」と捉えてもらえました。
「自分の敷地内で寝泊まりすることも、調理のために火を焚くことも法律上問題なく、警察が指導する立場にない。」とのこと。
そりゃそうだ。
ただし、「近所迷惑になってまでやるべきことですかねぇ?」と落とし所を探っておられる様子でした。

通報したのは初老の男性で隣の家の所有者でした。9回も来てるのに初めて出くわす。久しぶりに別荘に来てみたら隣の藪に謎の生活痕があって不審に思い通報し、警察官に対しヒートアップしていたようです。だから警察官は私とおっちゃんを引き離そうとしていた。直接話すと平行線になると思ったようです。
そういうマニュアルがあるのかな?事故現場のように?
間に入って解決しようとされてましたが私は「直接話します。」って申し出ました。

私は議員秘書を10年くらいやったので、こういうトラブルはよく解決してきた。
「所有者の許可を得てるんやから、文句言われる筋合ない!」
なんて馬鹿なことは言いません、「ご迷惑かけてスイマセン。隣にこんなのがあったらびっくりしますよねぇ。」なんてことを言います。
そしたらおっちゃんは切々と「火事が・・・」「近所で2軒・・・」「火ってのは・・・」みたいに言ってくるので、私は「そうですよね。」「私も火事が起きたら困ります。」と、ひたすら同意するのです。
そういうやり取りを長々と続け、頭がクラクラしてくるのですが挫けずに「そうですよね。」って言っていると、「直火はやめておけ。」「防火バケツを用意しとけ。」という風に相手が解決策を提示してくれました。
警察官の仲介もありお互いの連絡先を交換して、解決!
これは議員秘書経験が活きたなぁ。

警察官もトラブルが解決したことに満足されたようで、去り際に「上手いですね。」なんて言って、ニコニコ帰って行かはりました。

そもそも、近所迷惑にならないように注意してたし、ロケットストーブを用意したのも煙を少なくしようとした結果です。
たまたま私の不在中にめったに来ない隣の所有者がやってきたっていう状況が重なって警察沙汰になったけど、私は悪くないし、不審者情報を通報した先方も悪くない。
誤解です、誤解。話せば分かる。

とにかく、写真を撮れなかったのが唯一の心残りです(笑)

夕食

「七輪は使わせて下さい。」って隣のおっちゃんに許可をもらったので、七輪でご飯炊いて、

七輪でご飯を炊く

かぼちゃ炊いて、

カボチャを炊く

カレー味焼き鳥焼いて、

焼き鳥カレー味

焼き肉焼いて、サンチュに巻いて食べた。

七輪で焼肉

ワインも飲んだ。

暖かな夜

暖かく恵まれた夜でした。
今までは閉ざしていたブルーシートを開けっぱなしで朝まで過ごした。
月明りのおかげで暗闇の中にも木々をハッキリと見てとれる。物語の中で過ごすような時間。

やりたいこと目一杯やらなきゃなぁと思うところです。

3日目

5時に起きる。
お湯を沸かしてコーヒーを飲む。30分かかる。
ご飯は夜の残り。

きれいに荷物をまとめて、帰路へ。
7時頃出発、8時頃に帰宅。

そして今回の冒険は終わり、新しい一週間が始まるのです。

まとめ

恐れていた警察に通報されるという事態が起こったのですが、上手く解決できました。

ただし、琵琶湖に入ったものの冷たすぎたし、友達はできていないし作戦も湧かない、小屋づくりに一歩踏み出せるかも未知数。
やりたいことが増えてきて、やった感は低下気味です。

次はGWですね。
盆踊りあり、登山ありの珍妙な冒険になりそうです。

To Be Continued.

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